●虫歯の予防

虫歯のいちばんの予防は、なんといっても歯垢(プラーク)を作らないようにすることです。ここでは、代表的な虫歯の予防方法を説明します。

虫歯にならないようにするには

まめに歯医者に通う

定期的に歯医者に通い、歯垢や歯石を取ることが理想的です。虫歯の早期発見・早期治療にもつながります。

 

歯みがきを習慣化する

正しいブラッシング方法はもちろんですが、それ以前に歯みがきを毎日しっかり行うことは基本中の基本です。時間がないからといって30秒くらいで歯みがきを済ませたり、爪楊子で食べかすを取って終わりという人は、虫歯になりやすい人だと言えるでしょう。

 

歯ブラシの選択に注意する

歯垢(プラーク)はうがいでは除去できません。歯ブラシでの適切なブラッシングにより初めて除去できるのです。力を入れてゴシゴシ擦って効果が高くなる訳ではなく、かえって歯や歯ぐきを痛めてしまい、歯の寿命を短くしてしまいます。口の中の状態は、みんな違います。あなたに合った歯ブラシや清掃道具・使い方は虫歯の危険度に合わせて歯科医師・歯科衛生士から指導をしてもらいましょう。

 

食べ物をよくかんで唾液を出す

唾液には、口の中を清潔に保ち、歯の表面を強くするという働きがあります。唾液の分泌される量が多い人は虫歯になりにくく、少ない人は虫歯になりやすいと言えます。唾液は99%が水分ですから、量が多いということは食べかすや細菌の洗い流し作用が十分に行われ、また、細菌によって作られた酸を希釈する働きも多くなります。

食事に軟らかいものが多く、かむ回数が少ないと唾液の分泌量は減ってきますので、よくかんで食事をすることは虫歯の予防につながります。寝ているときには唾液の分泌はほとんど停止していますので、寝る前の飲食は虫歯になる確率が高まります。また、唾液中に含まれる無機成分の炭酸水素イオンの量が多い人は虫歯になりにくいと言われています。この成分量は歯科医院ですぐに検査できます。

 

規則正しい食生活をする

「歯に良い食べ物」は、特にありません。身体にとって良いものは、歯にとっても良いものです。しかし「歯に良い食べ方」というのはあります。食べる回数・タイミングが大切なのです。

規則正しく1日3回の食事をとっている人は虫歯になりにくく、飴やガムなど、いつも何か食べたり飲んだりしている人は虫歯になりやすいと言えます。のど飴や栄養ドリンクなども要注意です。これには家族の食習慣や生活習慣が現れてきます。とくに子供が小さい場合は、家族全員の生活をチェックしましょう。

ただし、特別虫歯になる危険性の高い人では、砂糖を中心とする発酵性の高い食品を制限しなければならないかも知れません。この場合は、キシリトールをはじめとする虫歯になりにくい甘味料を利用していくと良いでしょう。

 

フッ素を利用する

フッ素はエナメル質の成分のひとつ(ハイドロキシアパタイト)とくっついて、酸に抵抗性のある成分(フルオロアルアパタイト)を形成します。虫歯に対する抵抗力を高め、虫歯の進行を抑制します。利用方法はフッ素塗布やフッ化物入りの洗口剤でうがいをする、フッ素の入った歯みがき剤を用いるなどがあります。

フッ素製剤のうがいで虫歯予防をすることもありますが、これは市販されておらず、歯科医師の処方と指導の下で行います。場合によっては歯科医院で歯に直接塗ることもあります。フッ素の塗布は、原則として保険が適用されません。

 

これからの虫歯予防の考え方

虫歯を放置すれば、どんどんひどくなっていきます。だからといってすぐに削って詰め物をしただけでは、また新たな虫歯ができたり、治療したその歯もまた虫歯になったりします。

これからの虫歯治療の方向は、1本の歯を虫歯にしてしまった複合的な原因を突きとめ、それを解決することにあります。ここ数年で虫歯に対する科学的・細菌学的な究明が進み、虫歯になるのは当たり前という考え方は間違いになりました。予防の方法が確立でき、個人のもつ危険度に合わせた予防の方法を組み合わせることによって、虫歯は確実に防ぐことができるのです。

しかし、これは自分一人でできるものではなく、各個人の歯の状態・唾液や口の中の細菌の種類や数等を検査し、状況を十分に把握し、その結果から最も適切な予防方法を歯科医院のスタッフとともに決定していくことが大切です。

つまり、歯科医院のスタッフは、あなたとあなたの家族の歯のホームドクターとして歯や口の健康を守るためにサポートしていくのです。これは虫歯予防だけの話ではありません。歯周病の予防も同じです。超高齢化を迎えるこれからの社会情勢は、多くの面でいろいろな改革が為されてくるでしょう。医療の内容も治療主体から予防主体へ転換されつつあります。自分の歯を大切にし、歯科医院のスタッフの力を借りながら自分の健康は自分自身で守っていきましょう。

 

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